介護労働条件検証
介護の職場で働いている方の正社員の割合をご存知でしょうか?
介護職員の正規職員の割合は56.7%、非正規雇用が41%(常勤31.6%、短時間労働47.9%)、訪問介護になると正規職員の割合はさらに下がり17.5%、非正規雇用79%(常勤6.6%、短時間労働70.7%)となっています。
男女別でみると男性は40歳未満の方が主流で、女性は40歳以上の方の割合が多いです。
新卒で介護の仕事に就く方はわずか6.8%にとどまり、中途採用が84.7%と高くなっています。
勤続年数では全産業が11.9年なのに対しホームヘルパーが5.6年、福祉施設介護職員が5.5年と低く全産業の半分程度になっています。
※(公財)介護労働安定センター「平成25年度介護労働実態調査」厚生労働省「平成25年賃金構造基本統計調査」より抜粋
厚生労働省等の調査によると以上のようになっています。
では介護職で働く正社員とパートではどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。
正社員で働くメリット
- 安定した給与・ボーナスがある。
- 勤続年数に応じた昇給がある。
- 福利厚生がしっかりしている。
- 社会的な信用。
- スキルが身につきステップアップして資格取得も出来る。
正社員で働くデメリット
- 休みが取りにくい(人手が足りない)。
- シフト勤務や夜勤もある場合がある。
- 仕事の責任が重い。
パートで働くメリット
- ライフスタイルにあった働き方が出来る(休みや時間帯を設定出来る)。
- 仕事の責任が正社員より軽い。
- 職場が合わない場合に転職しやすい。
パートで働くデメリット
- 収入が不安定(正社員と同じ時間働いても給与が低い)
- 社会的信用が正社員より劣る。
- 退職金がない。
大きく分けて上の様な差が正社員・非正規雇用ではあります。
全産業に言えることですが、自分のライフスタイルにあった働き方というものがあります。
正社員でしっかり稼がないといけない人はデメリットの面も受け入れて働くしかなく、パートでいいという方は収入面では妥協が必要となってきます。
ご自分の生活を考えどちらがいいのかよく考えて働き方を選ぶようにしましょう。